先週からラマダン(断食月)が始まったと同時に、市場の主役に、キャッサバイモ(モホゴ)、ヤムイモ(ビアジビクー)などなどが台頭し、姿を消していたタロイモ(マジンビ)も、一気に出回り始めました。
というのも、ザンジバルではラマダン中には、ほとんど米は炊かず、様々なイモ、カボチャ、バナナなどのココナッツミルク煮と、小麦粉系のチャパティや麺(といっても砂糖でいためる焼きぞば!!)などが主流になるからです。
ラマダン中は、親戚や親しい人を招きあったり、隣近所とおすそわけしあうのが慣習。
我が家からのおすそわけ用のおかずは、定番のマジンビ。ラマダンに入ると、2日に一度は作るほど好き&誰に渡しても喜ばれます。 ザンジバルに住んで最初の数年は、日本をアピールした方がいいかなと、かきあげとか、コロッケとかおすそ分け用に作ってましたが、このごろはもっぱら、ザンジバリの誰もが好きなマジンビ一本やり。
ところで、今年は、こんなオリジナル蒸しパンまでいただきました❤
手が込んでる~!!ラマダン中、一日一回の食事に力をこめる気持、主婦としてよくわかります。
おいしくて3つ食べました(夫は1つだけ)→これを読んで、♪ケメコが8つにボク2つ~♪ が浮かんできた方は、昭和の方ですね♡
手が込んでいるといえば、大人気のラマダン中のデザート、ビポポー。
キャッサバイモを薄く切って日干しにして、粉にして、水で溶いて練って小さなだんごにして、熱湯でゆでて、最後にココナッツミルクを入れて煮込む。砂糖とカルダモン入り。 これ、イモを日干しにするところからやると、2週間はみておかなくてはいけません。
手間暇かけた料理はおいしいけれど、気合も必要です。年に一度のラマダンの楽しみという位置づけの家庭も多いようです。
毎年いただく、アリさん家のビポポー。(写真が探せなかったので、写真ないですけど)
今年は、「きのうキャッサバイモ干し始めたよ~」と言ってたけど、私たちが、ティンガティンガ展@横浜・名古屋開催のために、日本に行くまでに間に合うといいなあ。(本音は、「間に合ってほしい!食べた~い」)
と、私のように、毎年一回の楽しみにしている人が、老若男女に関係なく多いと思われます。
といっても、今は、手間がかかるキャッサバ粉ではなく、小麦粉で代用する方が多いようですけど。
ラマダン中、様々な場所でトーンがさがっていることは否めませんが、柔道の練習は続いています!
ザンジバルは雨季に入ったのですが、最初の数日降ってからは、雨がぴたりと止んでしまって、「暑くてのどが渇くね」が挨拶がわり。
そんな中でラマダンに突入し、ラマダン初日の練習後、おわった瞬間に、みんなが「ハァ~~~~」と一斉に大きなため息をついて、苦笑いしあっていましたが、今週はすっかり体も慣れて、「どんな感じ?」→「フレッシュ!」と答えがかってきています。
人数が多い日も、少ない日もありますが、ラマダン明け直後に、東アフリカ柔道大会があるので、大会に行くナショナルチームの面々は、気合入ってます。
と、そんなこんなのラマダン2023ザンジバルの日々を送っています。
日本は桜がきれいでしょうね。
お体に気をつけて、佳い春2023をお楽しみください!
島岡由美子
★タロイモ(マジンビ)やラマダンの料理の記事→こちらもどうそ。
★お知らせ★
今年も、横浜、名古屋のバラカの自社展こと、ティンガティンガ原画展2023開催します。ぜひいらしてください。
4/28~5/7は、横浜@ギャルリーパリで、5/19~28は、名古屋@妙香園画廊でお会いましょう!
見どころ、制作風景などは→こちら の記事で。