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1月は、ザンジバル革命60周年記念式典が終わってやっと日常に~メインスタジアムは間に合うも、柔道ホールは未完成

ザンジバルは、年末年始になると 各省庁や学校、役場などに布の飾りが施されます。これは、Xマスでもお正月用でもなく、1月12日のザンジバル革命記念日を祝うためのデコレーション。

この時期は、建物たちも美しく飾られておめかししてよそいきになったような感じがします。
今年は60周年記念とあって、例年よりも華やかでした。

毎年、タンザニア便りでこの風景を紹介していますが、今年はどの飾りがかっこいいでしょうか?

ザンジバルタウンの象徴 ザンジバル市役所

↑中国が建てたマオツォートン(毛沢東)スタジアム   ↑
ザンジバル最高裁判所
このオフィスは木までリボンが♡
フェリー乗り場に行くごちゃごちゃした建物も、この時期だけはおめかししてきれいに
この布使いは独特でした
ここは、サッカー場の壁に全部布飾りが施されていました。
ザンジバルスポーツ局
この小学校も気合入っていましたよ。 向こうに見えるのは、ゴールデンシャワーの花
オールドフォート(砦)の入り口にも
フォロダニパーク近くの銀行にも
ザンジバル革命50周年の年に建てられた「マピンドゥーチ タワー(革命の塔)」上の方にも布飾りが施されていました。
 ↑今年は市場にも布飾りが ↓
中央郵便局は、壁全体に布が垂らされ、豪華でした
オールドポストは、柱がユニークなシマシマ模様に変身
これは、ダウ船をイメージしたのかな?

革命記念日当日

こうして迎えた1月12日 式典当日。ザンジバル政府の威信をかけて作りなおしていた国立競技場のメイン会場は何とか間に合い、このスタジアムの中で、タンザニア大統領や各国大使はじめ来賓を大勢迎え、ザンジバル大統領スピーチや軍事パレードをはじめとする式典がおこなわれました。

もちろん、この式典には駐タンザニア日本大使の三澤康氏も来賓としてご出席され、大変お忙しいスケジュールを縫って、メインスタジアムの裏手に建設中の、柔道ホールの進行状況も見てくださいました。

中はこんな風になっています。
サッカーの革命記念杯のリーグ戦も12月末から始まっており、決勝は1月13日で、タンザニア本土の人気チームシンバを
ザンジバルの一番人気、ムランデゲチームが破って優勝して、革命60周年記念に華を添えた形で終了しました。

これで、めでたしめでたし とおわったわけではなく、国立競技場全体の工事としては、メインの競技場以外は、まだ完成に至っていない=革命記念日には間に合わなかったので、ここから、また建設工事再開となりました。
メインスタジアムの中のオフィスや倉庫、別棟に作っている室内ホール(バスケットなど)、そして、ザンジバル柔道連盟が待っている 柔道ホールの工事です。

柔道ホール、外観は概ねできているのですが、まだ床や内部のオフィス、トイレなどが未完成。
中二階に、オフィスや倉庫が。大量の水は、サッカーのザンジバル革命記念杯の参加チームに配る水。
てすりがついたところで工事中断。その後は、軍事パレードの練習のため、軍隊の食事の場としていすや机が運び込まれ、ちゃっかり使われていました!(式典後は片付けられ、がらんとしてます)

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仮道場には、子どもたちがわんさか

という感じなので、完成まで、まだしばらく仮道場での練習が続きます。

この仮道場は狭いので、新入門生は受け付けていなかったのですが、12月に日本柔道留学組が帰ってきたら、子どもたちがたくさん入門したいとやってきたので、選手たちの方で、子どもたちのやる気を受け止めてやろうということになり、子どもたちのための時間を作って、柔道の基本、受け身から始めています。   

受け身一つにしても、最初から様になる子もいれば、何日やってもぶかっこうで笑える子もいますが、この子たちの誰がのこっていくか、いつの日か、ザンジバル、タンザニア代表となる子が出るのか、子どもたちの姿を見ていると、未来を感じて楽しみになります。

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革命記念日2024 後日談

60周年記念のザンジバル革命記念日に向けて、例年と同じ布飾りだけでなく、記念日の直前から当日になって、街頭の電飾や噴水のモニュメントが突貫工事で設置されていましたが、それらはほとんど当日までに間に合わず、式典が終わり、各国大使など来賓の方々が帰って1日、2日経ってから、あちこちの道路に電飾が点きはじめ、噴水のモニュメントは10日後にやっとできあがりました(が、噴水は水を出す記念日が終わってしまったので、水は出さず、鉄のモニュメントが立っただけ ★この噴水は、革命記念日ぐらいにしか水を出さないのです。

ちなみに、このネオンのキラキラ電飾や街頭の色とりどりの電灯も、点いたと思ったら、1週間ほどで撤収。
スタジアム外側の60周年記念看板も、当日には一部しか間に合わず、そのあとでずら~っと設置されました。

なぜ、もうあと数日、いえ、あと1日でも早くからできなかったものか、と思ってしまいます。
スタートがのんびりすぎて、ぎりぎり間に合わないというパターンはここではに非常茶飯事なので、驚きはしないのですが、こういうところが、いかにも、ザンジバルらしい、タンザニアらしい、アフリカらしいと言われてしまうので、60周年を機に改善してほしいものです。

という感じで、どたばたがたくさんありながらも、ザンジバル革命記念日2024がおわり、やっと日常が戻ってきた今日この頃です。

                            島岡由美子

タンザニア便り目次は→https://africafe.jp/afnew

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