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ドーハEXPOに行ってみた ~ゆる~い花博の中で、パレスチナのパビリオンが放っていた強烈なメッセージ

10月15日の長井マラソン@山形のタンザニアチームに同行して日本に行った後、私たちは月末に日本を出て、ザンジバルに帰る途中、乗り換え地のドーハで降りて、友人に会ってきました。そのとき、ドーハEXPOがあると知って、友人と一緒に行ってきました。

「DOHA EXPO2023と書いてあるけど、次の万博は、大阪のはずだけどなあ」と思ってよくよく見たら、「The International Horticultural Exhibition EXPO 2023 Doha Qatar」で、万博は万博でも、国際園芸博覧会、いわゆる花博ってやつでした。 

「おっ花博なら、世界各国の花が見られて面白そう!」と興味津々で行きました。

入場無料なのに、メインゲートはガラガラ。広い敷地に立ち並ぶ各国地域ののパビリオン、まだ中身が何も置いてなかったり、展示してあっても無人で鍵がかかってい手は入れなかったり、というところの多々あって、なんともゆる~い感じのイベントになっていました。

見た目は凝っていたので期待して入ろうとしたら、中が空っぽだった、DRコンゴ館

さすがは、日本パビリオン

そんな中、真面目な(?)日本館は、しっかり日本庭園や盆栽や生け花、などが配置されていて、日本からいらした植木組合の方々が、ハッピにねじり鉢巻き姿で、盆栽を形作っていくパフォーマンスも見せて下さり、とてもかっこよかったです。

テレビの取材中でした。これは外国ではなかなか見られない、ワンダフルなパフォーマンスですよね。
日本各地の植木組合からいらしていた粋な皆様と、記念写真、パチリ!
モダンないけばなも展示されていて、これらのお花も全部日本から空輸されてきたそうです。
もちろん、各国へ輸出対象のお花でした。

奥のお花を生けられたご本人の池坊流の華道家タチバナ氏(右)と、ドーハを案内してくださった友人のHARUKAさん(左)

日本ブースが中国と共同で使うはずだったドーム型のパビリオンの中には、日本のお花だけが飾られていて、あとの半分のスペースはガランとしていました、なんでも中国はまだ来てなくて、参加するのかどうかもわからない状態と聞きました。なんか、そういう国や地域が多い雰囲気のドーハEXPOでした。10月から3月まで会期があるので、途中から参加するところがあるのでしょうかね??

ここを見ている間に、ゲリラ豪雨に見舞われ、小一時間のうちになんと、各所から浸水、
外は風で木々がなぎ倒され大変なことになってました。
雨宿りの時間、植木業界について、いろいろなことを教えて下さった全国花き輸出拡大協議会理事の石橋さんと

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オマーン館では、フランキンセンスの木が見られますよ

オマーンのパビリオンは力が入ってましたよ。オマーン特有のフランキンセンス(乳香)の木が植えられ、説明係りもちゃんといて、フランキンセンスの採り方、作り方などを丁寧に教えてくれ、来た甲斐があったと感じました。

バラカで扱っているフランキンセンスもオマーン製です。

さすがはアラブで開催されているだけあって、砂漠の砂で作られたパビリオンも。
その向こうには、モダンな建物が立ち並ぶドーハの街が

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おめあてのタンザニアパビリオン

タンザニアも花産業が盛んで、オランダに輸出している花も多いので、花についてのパネルがあるかなと思ってましたが、残念ながら、花パネルはなく、産物紹介パネルとモノが主でした。

タンザニアの地図を隠さないように寄ってみましたが、ザンジバル島も含めて全体見えるでしょうか?

パネルでは、最近力を入れているらしいアボガドがアピールされていました。今のところ、インドに輸出されているそうです。みなさま、タンザニアのアボガド、いかがでしょうか?

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エチオピア館には、生花がいっぱいでいい香り

個人的にはもっとお花に関するモノが見たいなあと思うようなパビリオンが多かったのですが、その点、全然期待せずに入ったエチオピア館には、バラをはじめとするエチオピア産の生花がたくさん展示されていて、いいかおりが漂い、外ではエチオピア美人たちがコーヒーセレモニーで歓迎してくれるわで、おもてなし最高でした。

イチゴに綿花
もちろん、エチオピアコーヒーも
ほぼ誰もいない広い会場に、さきほどの豪雨の名残でなぎ倒された木が。

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こんな感じの広い会場を、私自身も緊張感なくゆるゆるの感じで歩いていたとき、この写真がバッと目の前にあらわれ、思わず目を見開きはっとして立ち止まってしまいました。

(おそらく、)土地を追われても、オリーブの木にしがみついて抵抗する女性、奥の方にはそれをながめる兵士・・・

そうです、これは、パレスチナ館の前に飾れられていた写真で、その前には本物のオリーブの木が植えられていました。

パビリオンの中には、オリーブや民族衣装や、産物、風景の写真が飾られていて、どのパネルにも、from Palestine with Love と書かれていました。

美しい刺繍が施された衣装

ちょうどガザの病院が破壊されたりしていた時期です。

一連の報道の中で、病院爆撃後、電気がなくなり、保育器から出されてしまった赤ちゃんがまるで犬の子のように何人もひとところに転がされている様子を見て、自分の中で何かがぷつんと切れた感じがしました。きっとあのまま亡くなった子たちも大勢いたことでしょう。       

赤ちゃんたちがどこかに保護されたというような報道もされていましたが、お母さんたちは一緒に行くことはできなかったのではないか、もうあの子たちは生れたばかりで親と離れ離れにされてしまったのか・・・・と想像するだけで苦しくなりました。

この風景も、爆破されてしまったところがあるのかもと思うと胸が痛みました。

パレスチナの人々に、家族、友人、水、電気、燃料、家、医療、学校、仕事のある『日常』を!    

なぜオリーブの木にしがみついて嘆く女性の写真をみてはっとしたのかは、この本の影響です。ぜひ読んでみて下さい。

パレスチナをはじめ、日常を取り戻すということが大変な国にいる人たちの元に、平和と日常が戻りますように、STOP THE WAR(戦争)、STOP THE INVASION(侵略) を祈りながらドーハ花博会場を後にしたことでした。

                                   島岡由美子

追記 

写真絵本「パレスチナに生きる マハとマヤ」が、「2023年第29回平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)賞」(=平和と協同のための日本版ピューリッツア賞)を受賞されたそうです。 

作者の高橋美香さん、編集の天野みかさん、おめでとうございます!

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