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第4回タンザニア甲子園野球大会開幕~ジャッキーロビンソンの42番とともに

The 4th Tanzania Koshien-Baseball Championship~Opening Ceremony
『 世界を変えた男:ジャッキー・ロビンソン、背番号42にこめられた思い』
第4回タンザニア甲子園野球大会が、12月9日~11日に、ダルエスサラームで開催されました。まずは、開会式の様子を。

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開会式は、TaBSA(Tanzania Baseball and Softball Association)書記長ムチンビ氏の司会により、TaBSA会長、デビット・ロビンソン氏、ZaBSA(ザンジバル野球連盟)名誉会長島岡強、在タンザニア日本大使吉田氏のスピーチの後、日本大使、デビッド・ロビンソン氏二人による始球式が行われました。

在タンザニア日本大使吉田雅治氏スピーチ

島岡ZaBSA名誉会長スピーチ

始球式byデビッド・ロビンソン氏
『ジャッキー・ロビンソン 背番号42への熱い思い』
ところで、冒頭で紹介したデビッド氏は、ジャッキー・ロビンソンの息子さん。
デビッド氏の父親であるジャッキー・ロビンソンというのは、第二次世界大戦後1947年のアメリカで、まだ黒人差別が大きかった時代に、アフリカ系黒人で初めて大リーガー選手になった人。
差別や中傷に負けず、その人格と、素晴らしいプレーでファンを魅了し、黒人大リーガーとしての地位を築いた人だそうです。
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    国際野球審判員 小山氏、ジャッキーロビンソンを熱く語る
*当時は、アメリカの中で、まだ白人と黒人が一緒に野球をすること自体を禁止する差別的な条例があるところもあった時代のこと。
ジャッキー・ロビンソンは、野球を通して、人種差別とも戦い、大勢の人々の気持ちをよい方向にかえていったのです。
その功績を称え、1972年には、ジャッキー・ロビンソンの背番号42は、ドジャースの永久欠番となり、1997年からは、全球団で、永久欠番になっているそうです。
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『42 〜世界を変えた男〜』という伝記映画もあり、 大リーグで活躍するイチロー選手も、ジャッキー・ロビンソン選手を尊敬し、我々日本人をはじめ、アジア人、黒人の選手達が、大リーガーで活躍し認められる素地を作ってくれたのは、ジャッキー・ロビンソン選手だと話しているそうです。
(国際野球審判員の小山さんからお聞きしました)

デビッド・ロビンソン氏を囲んで

    ジャッキーの息子さん、デビッド・ロビンソン氏と

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ジャッキー・ロビンソンの息子さん、デビット氏が、アメリカからタンザニアに渡っていることがわかったのが、タンザニア甲子園野球大会のほんの数週間前で、小山さん→山崎さん→ムチンビ@タンザニア野球連盟書記長の連携で、大会数日前にコンタクトがとれ、今大会のスペシャルゲストとして、大会の始球式をしにきてくださったのだそうです。

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私は野球に詳しくないので、知らなかったのですが、小山さんの熱い思いのこもったスピーチで、ジャッキー・ロビンソンの功績を知り、その子孫がここタンザニアに住んでいて、その人が見つめる前で第4回タンザニア野球大会が開幕したという流れに、感動しました。
これもまた、偶然ではなく必然だったのでしょうね。
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小山さんと、日本の有志のみなさんが、ジャッキー・ロビンソンにまつわる42番の背番号が入ったTシャツを、今大会出場選全員にプレゼントしてくださいました。

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<たくさんの日本人の応援>
今大会には、日本から国際審判の小山さん、映像カメラマン近藤さん、タンザニアで野球を教えていたことのある立岡さんが。
南アフリカからは、南ア在住の日本人野球チームの中心である老川さんが、助っ人に駆けつけてくださり、
在タンザニアの山崎さん(Nippoダルエスサラーム所長)、青年協力隊のみなさん、(長尾さん、島田さん、平野さん、加藤さん)を含めて大勢の邦人が、それぞれが自主的に大会運営に関わってくださいました。

そして、JICAを通じて、ガーナからもナショナルコーチ2名が来タン、また、ドドマチームは韓国の青年協力隊KOICAのコーチが率いていて、野球をキーワードに、各国の人たちが一体感をもって熱い思いですごした4日間(8日にダルエスサラーム集合、9日~11日試合)となりました。
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また、友成さん(アフリカ野球友の会代表)、座間さん(国際野球審判員)、上原さん(ザンジバル初代ナショナルコーチ)をはじめ、日本からの熱い応援もたくさん選手たちに伝わって、力をいただき、とても充実した大会となりました。
今大会は、ZaBSA代表として名誉会長島岡も大会準備運営にも関わり、TaBSAと一緒に大会を運営する立場となったので、大会関係者、日本から応援してくださった皆さんへの感謝いっぱいの気持ちで、写真を整理しながら、振り返っています。
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グラウンド整備もライン引きも、選手もコーチ陣も混じってみんなで。
タンザニア大会は、すべてが手作りの野球大会です!

キリマンジャロの山麓地方からやってきたチームが大活躍し、波乱万丈の大会となりました!
ザンジバルチームもがんばりましたよ。

いざ、出陣のザンジバルチーム。
オープニングだけで長くなってしまったので、試合のことは、次に書きますね。
                        by島岡由美子

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