雨上がりの朝のウォーキングのごほうび(?)に、海にかかった大きな虹と出会えました。
虹を背にして歩いていたのですが、なぜかそのときふと振り返ったら、この🌈虹があって、
思わず、「あっ虹だ!」とさけんでしまいました。
いつもウォーキングは手ぶらで行くのですが、その日はたまたまカメラもってまして、あたふたとカメラ出している間にどんどん消えかけて、その間、ほんの1,2分で、あわあわと消えていきました。
ペットボトルのリサイクル工場で知ったこと
話は変わりますが、ケニアでペットボトルのリサイクル再生工場を見学したことがあります。
まずはペットボトルの選別、ボトルのふたをとり、中をきれいにしたり、ラベルをはがす作業なども含めて、機械でできないプロセスはすべて人力なので、とても大変そうでした。
ここザンジバルには、ゴミの分別ルールはありません。
日本に行くと、ゴミ出しの時に分別、分別とこまかく決まりごとがあるのを面倒だなあと思う自分がいました。
でも、ケニアのリサイクル工場を見学し、ペットボトル再生には、まずヒトの手で選別していくプロセスがあるのを知り、日本のように分別ごみになっていたら、再生工場での過程がずいぶん軽減されるだろうなあと思い、分別するわけがやっとわかりました。
また、リサイクル工場で聞いたところによると、ペットボトルは、再生の仕方によって、もう一度食品ではないものを入れる容器に生まれ変わったり、なんとなんと、繊維となって洋服になったりもするそうです!
以前、「しんぴんよりずっといい リサイクルのお話」という絵本と、廃棄された漁網の再生(繊維→洋服に)についてお伝えしたことがありますが、ペットボトルからも繊維で洋服ができると知ってびっくりでした。こういった発明や実践はすばらしいですね。
言うは易し行うは難し、リサイクル産業
この工場では、燃料に至るまで工夫されていて、マカデミアンナッツ工場で廃棄処分となるナッツの殻を買い取って燃料にしていました。「リサイクル工場なのに、森林伐採につながる薪を燃料にすることはできませんからね」 とさらりと言っておられましたが、なかなかそこまでできることはでありません。
自然環境破壊を食い止めるとか口で言うのは簡単でも、言うは易し、行うが難しで、リサイクル産業というのは、甘っちょろい考えではとてもできない分野だとも感じ、案内してくださった、若いインド系ケニア人女性経営者の肝っ玉の据わり方には敬意を感じましたし、こういう人の元で働いている人たち自身も、環境に対する意識が変わってきているのだろうなあと、働く人たちの様子を見て感じたことでした。
私自身、ケニアでこのペットボトルのリサイクル工場に行っていなかったら、知らないだけでなく、考えもしなかったことが多く、反省することもたくさんありましたので、工場見学を計画してくださった老川武志さんに心から感謝します。
ペットボトルのポイ捨て防止策
ところで、ザンジバルタウンのビーチサイトには、ペットボトルを回収する鉄製の大きなカゴが数か所に設置されています。
ザンジバルの海岸も一時期ゴミのポイ捨てがとてもとても多く、美しい海にペットボトルがぷかぷか浮いていたものですが、このところ、そのような光景が減っているようです。
ポイ捨てする背景には、捨てる場所がないというのも一因になっているので、このようなペットボトルの回収用のカゴの設置は、シンプルだけどとてもいいアイディアですよね。しかも、その形が、ダウ船や魚の巨大オブジェのようになっているので、景観をそこなうこともなく、考えた人のセンスが光っています☆
意外とシンプルな工夫が、自分たちの日常生活を、環境問題やリサイクルにつなげる一歩なのかもしれません。
そして、一人一人の小さな行動と意識が、町を変え、世界を変えていくことにつながるのでしょう。
なんて言ってみましたが、ペットボトル入れが設置されたのはかなり前なのに、私自身、隣国ケニアでリサイクル工場を見学するまで、何も考えずに通り過ぎていました。
とにもかくにも、Over the Rainbow 虹のむこうにつながる世界の海がずっときれいでありますように。
島岡由美子
「しんぴんよりもずっといい:リサイクルのおはなし ~タンザニアの漁網の使い方」については、→こちらをご覧ください