モリンガが、スーパーフードともてはやされるずっと昔から、ザンジバルの人たちはこれが体にいいことを知っていて、
葉や実を食してきました。ザンジバル版の漢方薬屋さんにも必ず置かれています。
葉は粉砕して、煎じて飲んだり、チャイ、ヨーグルト、牛乳、ウジ(とうもろこしなどのオートミール)、その他の料理に混ぜるそうです。実をカレーに入れて煮込んで食べることもあるそうですよ。
「モリンガの木なら、俺の家の周りにいっぱいあるよ、すぐそこだよ!今から一緒に行こうよ」
と言ってくれたアブディさんについて、モリンガの木を見に行ってきました。
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という感じで、ここザンジバルには、あちこちにモリンガの木は生えています。
ところで、ザンジバルではモリンガの木に花が咲き、豆状の実がなりはじめても、「まだまだ」、「まだまだ」と言って、木の上でからからに乾燥するまで摘みません。
水分が飛んでからからになった状態でさやをとって、中の乾燥した豆(種?)を薬として、また健康のために食します。
この実は苦いのですが、水を口に含むとなぜか甘く感じるのが、モリンガのミステリアスなところです。
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アブディさん、ありがとうございました。お仕事の途中だったのに、私たちにモリンガの木を見せるために家に戻ったものだから、娘ちゃんが、「お父さんが帰ってきた~!」って、とっても喜んでいたのがほほえましかったです。(ふだんは、朝家を出ると夜の8時ぐらいまで帰れないそうなので)
とにもかくにも、モリンガには実も葉も含めて、効能はいろいろあるようですが、私はそういうことよりも、いかにもマメ科らしい、小さな羽状複葉が風にゆられて、さわさわしているモリンガの姿が大好きです。
島岡由美子