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モリンガの木を見に行こう!~スーパーフード、モリンガの不思議~木と花と実 

モリンガが、スーパーフードともてはやされるずっと昔から、ザンジバルの人たちはこれが体にいいことを知っていて、
葉や実を食してきました。ザンジバル版の漢方薬屋さんにも必ず置かれています。

葉は粉砕して、煎じて飲んだり、チャイ、ヨーグルト、牛乳、ウジ(とうもろこしなどのオートミール)、その他の料理に混ぜるそうです。実をカレーに入れて煮込んで食べることもあるそうですよ。

「モリンガの木なら、俺の家の周りにいっぱいあるよ、すぐそこだよ!今から一緒に行こうよ」

 と言ってくれたアブディさんについて、モリンガの木を見に行ってきました。

やっぱり日本人的にはやはり「すぐそこ」ではありませんでしたけど、それは想定内。
途中でなぜか、働き者の青年のお店にも立ち寄っておしゃべりタイム
とっても明るい人で、屋根用のトタンを使って作る、セレダニ(炭用のコンロ)作りの実演を見せてくれました。
はい、一丁上がり!
そこからまだまだ歩きました。
想定内とはいえ、やっぱりかなりの距離で、「お~い、そこの牛車に乗せておくれ~」
と言いたくなったころに、アブディさんの「着いたよ」の声が。
アブディさんの家の前に生えているモリンガの木、
若葉のほうがやわらかくてうまいよ、と摘んでみせてくれました。
右は、葉を摘んで、枝を剪定したばかりのモリンガ。生命力が強く、数か月でまだ枝葉が伸びるそうです。
「これも、私のモリンガだよ」
「ここは友達の家、ここにも立派なモリンガの木があるでしょ」
これも友達の木だよ

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という感じで、ここザンジバルには、あちこちにモリンガの木は生えています。

ところで、ザンジバルではモリンガの木に花が咲き、豆状の実がなりはじめても、「まだまだ」、「まだまだ」と言って、木の上でからからに乾燥するまで摘みません。

ぶらぶらしているモリンガの実の向こうは、人気のムシカキ屋さん(鶏肉、牛肉の串焼き)

水分が飛んでからからになった状態でさやをとって、中の乾燥した豆(種?)を薬として、また健康のために食します。
この実は苦いのですが、水を口に含むとなぜか甘く感じるのが、モリンガのミステリアスなところです。

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アブディさん、ありがとうございました。お仕事の途中だったのに、私たちにモリンガの木を見せるために家に戻ったものだから、娘ちゃんが、「お父さんが帰ってきた~!」って、とっても喜んでいたのがほほえましかったです。(ふだんは、朝家を出ると夜の8時ぐらいまで帰れないそうなので)

とにもかくにも、モリンガには実も葉も含めて、効能はいろいろあるようですが、私はそういうことよりも、いかにもマメ科らしい、小さな羽状複葉が風にゆられて、さわさわしているモリンガの姿が大好きです。

                                      島岡由美子

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